November 24, 2006

インドネシアでも赤ちゃんの予防接種は義務付け(らしい?)です。
・・・が。
費用は自腹なので、どこまで徹底しているかは疑問です。
義母によると、夫達が子供の頃は、
バンジャールによる無料の集団接種があったそうですが、
(ただし、全種類かどうかは不明)
ハルカが生まれてからは、一度もありません。
赤ちゃんのいる近所の奥さんに訊いても、
個人的に病院で接種を受けているとのことでした。

義務付けされている予防接種の種類は、日本と大きくは変わりません。
B型肝炎は日本は任意摂取なのに対し、
こちらは義務付け(定期接種)になっている、
風疹は日本では義務付け(定期摂取)なのに対し、
こちらは扱い不明(単に、わたしが無知)になっている、
・・・ぐらいの違いです。

でも。
決定的な違いがあります。
それは、摂取開始時期の早さです。

日本 → 生後3ヶ月目ぐらいから開始。
インドネシア → 出産直後から開始。

ハルカの場合、出産した病院で、退院する時にいきなり接種されました。
生後5日目です。

予備知識ゼロ、予告ナシだったので、
退院の準備中に、いきなり看護婦さんが注射器持って病室に現れ、
「予防接種するわよ~ん」ブスッ、ブスッとされたのには、仰天しました。

この時、接種を受けたのは下記の3種類。
----------------------------------------------------------
BCG → 日本では生後3ヶ月検診での接種が一般的。
ポリオ(1回目) → 日本では生後3ヶ月以降
B型肝炎(1回目) → 日本では義務付けではないが、生後3ヶ月以降。
----------------------------------------------------------
BCGはツベルクリン反応もへったくれもなく、いきなりでした。
もっとも、最近は日本でも、ツベルクリン反応は省略する方向らしいですが。
また、日本のようなスタンプ式ではなく、注射でした。
身の回りに、結核で亡くなった方や、結核患者が何人かいるので、
BCGの予防接種は、それほど徹底していないのかも知れません。

ポリオは、日本では2回だそうですが、こちらでは6回です。

B型肝炎は、インドネシアの場合、まあ、やっておいた方がいいかな、
という感じですね。

インドネシアの予防接種の種類と接種時期は下記となっています。

(1)
BCG → 生後0~2ヶ月の間(日本では生後6ヶ月未満)

(2)
ポリオ1回目 → 生後0ヶ月の間
ポリオ2回目 → 生後2~4ヶ月の間
ポリオ3回目 → 生後3~5ヶ月の間
ポリオ4回目 → 生後4~6ヶ月の間
ポリオ5回目 → 生後18~24ヶ月の間
ポリオ6回目 → 5~6歳

(日本では生後3~18ヶ月の間に2回。通常は集団接種)

ポリオについては、インドネシア国内で感染例が出た関係で、
インドネシア各地で、無料の集団接種が行われていますが、
ハルカが生まれてからは、1度もありません。

(3)
DPT(三種混合)1回目 → 生後2~4ヶ月の間
DPT(三種混合)2回目 → 生後3~5ヶ月の間
DPT(三種混合)3回目 → 生後4~6ヶ月の間
DPT(三種混合)4回目 → 生後18~24ヶ月の間
DPT(三種混合)5回目 → 5歳

(日本では生後3ヶ月~1歳(あるいは90ヶ月)の間にで3回、
3回目以降、1~1年半後に追加接種)

三種というのは、ジフテリア、百日ぜき、破傷風、だそうです。
「DPTを受けると熱が出る」というのが、インドネシアでの常識で、
「予防接種したの? 熱が出たでしょう」と、いろんな人から言われましたが、
日本の育児書にはそういった表記はほとんど見受けられません。
(腕が腫れることがある、とは書いてある・・・)

これは、日本のDPTは改良が進んでいるからでしょう。
実はこちらでも“改良タイプ”が輸入されており、個人病院とかに行くと、
「熱が出ないのもあるよ」と薦められます。

ハルカは基本的に、夫の勤務先の従業員健康保険が利く、
マスの総合クリニックの小児科を利用しているのですが、
ここでは、残念ながら「熱が出ないDPT」は扱っていません。
担当の小児科医は、近くで個人医院も開業しており、
そちらでは「熱が出ないDPT」も取り扱っているのですが、
保険が利かない上に、なんと20万ルピアもするのでした。
(「熱が出るDPT」は5万ルピアぐらい)

DPT(三種混合)1回目 → 熱が出ないDPT(20万ルピア!)
DPT(三種混合)2回目 → 熱が出るDPT(夫の健康保険が利いてタダ)
DPT(三種混合)3回目 → 熱が出るDPT(夫の健康保険が利いてタダ)

という形で接種を受けてきています。
1回目は、なるほど、全く熱が出ませんでした。
2回目は、発熱して、予め渡されていた解熱シロップを飲ませましたが、
それでも、2日間ぐらい熱が続きました。少し、後悔しました。
後悔したくせに、またまた「熱が出るDPT」を接種してしまった3回目、
微熱が少しだけ出ましたが、2回目よりもずっと軽症で、
同じように渡されていた解熱シロップもほとんど飲まずにすみました。

棒天秤体重計も大丈夫、「熱が出るDPT」も大丈夫なハルカは、
きっと、インドネシアで立派に生きていけると思います・・・(笑)

(4)
B型肝炎1回目 → 生後0~2ヶ月の間
B型肝炎2回目 → 生後1~4ヶ月の間
B型肝炎3回目 → 生後6~9ヶ月の間

(5)
はしか → 生後6~9ヶ月の間(日本では1歳~1歳3ヶ月)

・ ・・といった感じです。
今回のブログ記事は、赤ちゃんのいない方には意味不明、
つまらない内容だったかも知れません。
でもまあ、インドネシアで出産・育児しようかな?
と思っている方(そう多くはなさそう)の参考にはなるかも知れません。

義務付けの他にも、任意で受けられる予防接種はいろいろあります。
ただ、日本語での病名がわからない・・・

MMR、HEP.A(これはA型肝炎ですね)、TIPOID、VARICELA、
なんのこちゃ・・・


皆様からのコメント

ヌサドゥア人
あやこさん、こんにちは。一足お先にいろんなことを済ませているママがわかる範囲で注射の名前をお答えしましょう~(あ、でもこの注射はいずれもまだですが・・・)

MMR 麻疹(はしか)、おたふく風邪、風疹
TIPOID チフス
VARICELA 水疱瘡

私もさっぱりわからずネットなどなどで探しました。英語そのままならまだいいんですが、英語から入ってきてインドネシア語化しているものも多いので、むずかしいですよね。

働くママ同士、またいろいろ情報交換しましょうね。また長時間のランチ&お茶記録作りましょう!
(November 24, 2006 17:35:09)


tulis
AYAKOさん、こんにちは。
先日はハルカちゃんのお祝いにお招き頂いて有難うございました。
後ほどお母様にCD-ROMを送りますね。

さて、既に11歳の娘ですが、実は結構予防注射に抜けがあるのです。日本では結構一部の予防注射無用論も展開されているので、今更打つべきか悩んでいます。

受ける時期は痛みの感覚が発達していない乳児の方がいいって話も聞きますが、バリ島だとそういう考え方なのかな?
(November 25, 2006 12:28:42)


AYAKO
自宅のネット環境が死んでおり、
自分で自分のブログが見れませんでした・・・
会社からならできるのですが、
ガルンガン期間で、出社もしておらず。

レスが遅れて、スミマセン。

ネットが繋がりにくいというよりは、
利用プロバイダのIPアドレスがブラックリストになっていて、
拒否されるのが原因のようです。
tulisさんのスアミ殿にでも、後で相談メール、送ります。

> ヌサドゥアさん。
(一瞬誰かと思いましたが、すぐにわかりました)

> MMR 麻疹(はしか)、おたふく風邪、風疹
> TIPOID チフス
> VARICELA 水疱瘡

なるほど。CEMPAKとしてではなく、
MMRとして受けてもはしかは入るんですね。

受けておいたほうがいいかな・・・

でも、チフスって、免疫つくんでしょうか。
在住日本人のかかりやすい定番の病の一つですが、
同じ方が何度もかかってしまう話をよく聞きます。

ランチ。
今度はどこにしましょうか~ヽ(=´▽`=)ノ
昨日も、またまた「最近のお気に入り」OZIGOデンパサール店に
行ってきたのですが、少し、味が落ちたような気がしないでも・・・
でも、やっぱりあそこは穴場です。
ヌサドゥアさんの、「デンパサールに行くと壊れちゃうアンテナ」
修理してみる価値はありますよ。

> Tulisさん

> ハルカちゃんのお祝い

大したお構いもできず・・・

> 痛みの感覚が発達していない乳児の方がいい

そうですね。
ピアス穴も、生後42日の儀式に合わせて開けました。
痛々しいと思ったのですが、周囲からは逆に、
大きくなってからの方が可哀想だと言われました。