September 11, 2006

インドネシアの赤ちゃんはオムツをしない!

これは、インドネシア関係の本だけでなく、
育児書系の本でも読んだことがあり、
一昔前には、インターネットの掲示板でも、
「インドネシアで紙オムツが買えないって本当ですか?」
といった書き込みを見掛けたこともあったので、
有名かつ驚愕の異文化! だったのかも知れません。

確かに、バリ島でも、
オムツをせずにパンツだけをはき、
好きな場所で自由に”おもらし”している子供の姿は普通に見掛けます。
「わあ、可愛い!」とバリ人の赤ちゃんを抱っこして、
服におしっこを掛けられちゃった、
などというのは、私自身も何度か体験済みです。

ところが。
実は、新生児は一応、オムツをします。

一応、というのは、「あまり、意味ないな~」というシロモノだからです。
ペロンとした一枚布に紐がついた、”ふんどし”状の布を巻きつけるだけなので、
おしっこは全て貫通、うんちもベチャベチャになります。
この「おしっこ被害」を少しでも軽減するために、
オムツの上から”おくるみ”でくるみますが、
赤ちゃんがおしっこやうんちをするたびに、
オムツだけでなく、”おくるみ”も交換しなければならず、洗濯物が倍増します。
しかも、おしっこはこの”おくるみ”をも貫通するので、
布団が濡れないよう、ベッドの上にはビニール・シートを敷きます。

何とも面倒臭いシロモノなので、少々コストはかかりますが、
わたしは最初から、紙オムツで育てる予定でした。
こちらでも、紙オムツは容易に手に入りますし、
新生児用、というのもちゃんとあるのです。

現地では、紙オムツ全般を「パンパース」と呼んでいます。
バイク全般を「ホンダ」、カメラ全般を「コダック」と呼ぶのと同じで、
主要メーカー名が、そのまま代名詞になっている状態ですが、
実際には、複数のメーカーから多種多様な「パンパース」が売り出されています。
昼間は垂れ流しでも、夜とお出掛けの時は「パンパース」をする、
という家庭が増えているようです。

ところが。
出産した病院は、病院での紙オムツの使用を禁じていました。
それを知らず、「なんとなく用意してみた」布オムツ(ふんどし・・・)が、
ほんの10枚ほどあるだけだったので、
入院中に、何十枚も買い足す羽目になりました。
結局、40枚ほど用意しましたが、
新生児のおしっことうんちの回数は並大抵ではないので、
おしっこ(&うんち)付きのふんどしオムツとおくるみのセットを、
せっせと病院内のランドリーに出し続けましたが、それでも洗濯が追いつかず、
病院が紙オムツの使用を禁じる理由は、
病院内のランドリーをもうけさせるためではないかと、疑いたくなるほどでした。

退院当日から、さっさと紙オムツに切り替えました。
もうバレないだろ~ と思って病院を出る前に紙オムツをつけていたら、
退院前に予防接種をするとのことで(これも知らなかった)、
注射に来た看護婦さんにバレてしまい、
「あら。パンパースなんかして」と叱られてしまいました・・・

紙オムツを禁じる真の理由は、いまだに知りません。
「新生児には大きすぎるから」などと言っていましたが、
絶対に、ランドリーをもうけさせるために相違ありません!!!

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初出:2006年9月11日
再録:2007年1月27日
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皆様からのコメント

ママハナ
こんにちは~
私も第一子のときは 例のふんどしモドキ
義母、その他の指導で用意しましたが
出産1日でギブアップ!洗濯がおいつかん(笑)
結局2日で退院したあとすぐに日本から
「普通のオムツカバー」と布オムツ送ってもらいました。

うちは「紙おむつ」は当地のゴミ事情が気になるので
夜とお出かけのみの使用です^^
6年前と比べるとずいぶん安くなりましたね。
当時はパンパース1枚5000ルピアくらいしてたので
日本の友人が「お土産リクエスト」聞いてくれたときは
「紙おむつ!」ってゆうてましたから。

でもこっちの方式のほうが 早くおしっこ言えるみたいですね。
うちの近所の当時1歳半の子が「ピピス!」といったときは
ものすご-く びっくりしました。
日本って早くて2歳くらいじゃないですか?
(September 11, 2006 19:41:45)


AYAKO
こちらで出産された日本人の方には、
日本以上に、日本式布オムツを使っている方が多いような。
いまでは、日本でも布オムツ利用は減っていて、
圧倒的に紙オムツ派が増えているようですし。

ただ、ウブドで日本式布オムツを使っていた友人は、
「乾かない・・・」と、紙オムツを買いに走っていましたが。
ロンボクなら、すぐにクリンッて、乾きそうです。

ゴミとなった紙オムツですが。
うちでは、裏庭で灯油かけて焼いてます。
裏庭の向こうは川、川の向こうは田んぼ、
というロケーションなので、ゴミは何でも焼いちゃうのです。
ダイオキシン、という発想は、まだないみたいです。

紙オムツのブランドについては。
いろいろ試したのですが、FITTIに落ち着いています。
FITTIも2種類あるのですが、安い方です・・・
ベビー用品グロシールのクランディースで買うと、
1枚あたり約1000ルピア(Sサイズ)と激安ながら、
品質にこれといった問題はないので、
高いのを買って、交換をケチるよりは、
安いのを買って、こまめに交換するほうがいいだろう、ということで。

でも、高級紙オムツでも、いまでは、
1枚あたり2000ルピア(Sサイズ)ちょっと、といったところです。
随分、安くなったと言えます。

物価がどんどん上昇しているインドネシアにおいて、
どんどん値段が下がっている数少ないシロモノでは。
それだけ、普及率が上がっているんでしょうね。
(September 12, 2006 12:50:17)


YUKO
はじめまして。悩んでいる時にここを見つけたので!相談にのっていただけるでしょうか(><)
いずれはジャワ島に移住予定のものです。
でもまだ数年は日本に住む予定で、6月に生まれた息子をじいじばあばに会わせるため来月渡航して1ヶ月滞在予定です。
今まで完全母乳できましたがここ数日足りないみたいで、むこうではミルクが必要かと思います。衛生面のことが心配で心配で…。どんなふうに気をつけたら良いかとか、湯冷ましはどうしているのかなどいろいろ教えていただけますか?
突然で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします! m(_ _)m
(September 25, 2006 16:16:32)


AYAKO
ここしばらく、バタバタしていて、
ブログが(またまた)放置されていました。お返事遅れてスミマセン。

うちのコは、粉ミルクで育っていますが、
ミルクを溶く水には、AQUAを使っています。
ガロンで購入し、「常温」と「熱湯」が出るディスペンサーを使っていますが、
温度調節も容易、湯冷ましとしても使えて、とっても便利です。
ディスペンサーも、日本円で2千円ぐらいでした。
もっと安いものもあります。

粉ミルクも、こちらでは、
1~6ヶ月用、7~12ヶ月用、といった区分けになります。
(September 27, 2006 13:15:26)